マンションを売却するか、賃貸にするかの決断ポイントは、資金繰りで決めるのがいいでしょう。資金繰りと言うと専門家的な感じになりますが、要はすぐお金を手元にもらいたいか、その必要がないから月々もらいたいかの違いです。
総合的に考える場合、税金とか利息とか、資金の運用利回りなども考える必要がありますが、それはさておいて、どちらが沢山のお金を得れるかという場合、どちらも似たりよったりと考えるのが妥当です。
マンションの売却では、近隣の相場から割り出して売却価格を決めますので、室内の整備とかを行っても、それもその場合の近隣の相場で決めることになります。もっと高い値段で売りたいと頑張っても、そうなると買い手が見つからないということになります。
では、マンションの賃貸の値段を決める場合はどうかと言うと、こちらも近隣の相場から割り出すのが一般的なのです。高ければ借り手がつくのが難しく、安ければすぐに飛びつく人がいるのは事実ですが、長い期間賃貸することを考えれば、やはり不動産屋さんのアドバイスに従って相場で決めるのがいいということになります。
それでは、毎月の家賃と売却価格の関係はどうかというと、なかなか難しい問題ですが、結論的にはそれなりに連動しているのです。もちろん、長い期間貸していれば、累積の金額は相当多くなります。しかし、一時金で得た収入をそれなりに資産運用すれば、同じようなことになるというわけです。どちらの近隣相場も、こうしたことを十分承知した上で決まっていることはあらかじめ承知しておくことでしょう。
ただ、売却のときには、取得時の価格よりも上回ると、それに対して税金がかかることを忘れてはなりません。賃貸の場合も、人によって税率は異なり、また確定申告でかかった費用などの控除はありますが、他の所得と一緒に計算して税を納める必要があります。
こうした状況ですので、冒頭の説明のとおり、最終的にはお金を自分の懐にいつ入れたいかで決めるといいでしょう。相続のことなどを考えても、同じようなことが言えます。